快適通気
さわやかな季節には窓を開けて、
すこやかな風を取り込んで、
快適な空間づくりを考えます。
風を上手に取り入れる、さまざまな窓設計
《風をいざなう》
換気の手法は2つ、温度差換気と風力換気
自然の風を誘うには、風や空気の特性を上手く利用する事が必要です。温度の違いによって空気の流れをつくる「温度差換気」、風上側と風下側の圧力差による風の流れを活かす「風力換気」、この2つの手法が基本となります。

《風を捕まえる》
縦すべり出し窓で、通り抜ける風を捕まえる
風の向きに合わせて窓を設けても、周辺の建物の影響で思うように風が通らない場合があります。そういう場合は、縦すべり出し窓を使った工夫で、家の脇を通り抜ける風を捕まえることができます。

縦すべり出し窓の、吊元を工夫するだけで、通風量が約4倍アップ!
夜の快適目安とされる換気回数は、1時間に10回とされています。(自立循環型住宅への設計ガイドラインによる)下記の解説データは、一定の条件で算出した数値を使用した、あくまでも通風シミュレーションデータのため、通風量を保証するものではなく、目安としてご理解ください。
※風速1m/秒時で得られた通風量を部屋の容積で割った値を換気回数といいます。

窓の吊元を互い違いにするだけで、通風量が約86倍アップ!
《風で逃がす》
天窓を活用して、室内の熱気を効率よく排出する
室内の暖まった空気は、通風のためにも外へ逃がす事が必要となります。天窓は暖まった空気を効率よく排出する働きがあり、また、側面の窓に比べて約3倍の明るさが採り込めるため、採光に恵まれない北側の空間に最適です。

さらに太陽光が1階にもふりそそぐ配慮もしています。
